この度は、株式会社米沢エナジーマネージメントサービスの人材育成・教育研修のページにアクセスいただきありがとうございます。 |
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当社は、電気設備の保安管理を行う会社です。受配電設備の点検が主な業務です。 新入社員、中途採用者・転職者の入社直後の研修では、配電盤の理解を深めてもらうために、技術資料を用いて配電盤基礎の講義を行います。
目的は、以下の4項目です。 |
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そして、高圧に関する知識を学んだ上で、先輩同行による実技演習へ移行しますが、実際の現場のキュービクル内には、高圧充電部が点在しており、安全行動が身に付いていない初心者の場合、点検作業中に感電災害を発生させてしまう恐れが多分にあります。そのため、新入社員や経験の浅い方が点検に参加をしたとしても、高圧に感電することがないように、安全体制に万全を期した試験用摸擬配電盤を当社で考案・改造しました。 |
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試験用摸擬配電盤は、屋内型配電盤の4面体で、受電盤、饋電盤、コンデンサ盤、直流盤(電源装置)のセツトで構成されています。饋電盤には、2系統のVCBがあり受電のVCBと連動になっています。また、PASとの連動でGRが動作した際、PASが切れ、配電盤VCBが全て切れて、PAS投入により配電盤が全て順次投入される仕様としています。継電器も、OCR、UVR、DGR、GRと取り付けてありますので、実際の現場と同じ感覚で、試験器を持って来て継電器試験をすることができます。そのうえ、断路器(DS)の生切り防止のために、VCBと連動させてVCBがONの場合はDS操作出来ず、OFFの場合はDS操作出来るような回路(インターロック)になっています。 コンデンサ盤には、VMC、SR、SCが配置されており、部品を覚えるために作りました。自動力率調整装置も扉に取り付けてあり、VMCの自動、手動の試験ができます。直流電源装置には、IN:AC 3φ200V、OUT:DC 90-110V 30A(適用蓄電池 MSE-50-12(12V、50Ah)×9個)を使用しており、配電盤の操作電源、VCB回路の制御用として電源供給しています。 |
過電流継電器試験 |
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この試験用摸擬配電盤を使って、繰り返し練習して頂き、新入社員や継電器試験操作が不安な方々の自信に繋がれば、こんなに嬉しいことはありません。在籍している社員の方々に、存分に活用されますように・・・。 |
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尚、試験用摸擬配電盤は、当社の試験場所として、その他の試験(PAS受入れ検査等)も実施している、1Fの広いスペースに設置しましたので、いつでも気軽にご活用頂けます。 |
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